簿記

簿記

会計は経営の基礎

経営者に必要とされるスキルは色々ありますが、基本的なスキルとして習得しておきたいのが簿記です。
簿記は会計処理に必要なスキルで、経理事務を担当する方にとっては必須のスキルになります。
自分は経営者だから、会計処理は専門の担当者に任せておけば良いので、簿記の知識は必要ないと考えている方もいますが、決してそんなことはありません。
経営に携わる方なら簿記の知識を持っていると役立つことがあります。

財務諸表を読み取るスキル

簿記の資格として有名で、社会的にも権威があるのが日商簿記です、
日商簿記は4級から1級まで等級が存在していますが、実務で役立つレベルは最低でも2級以上のスキルが必要になると言われています。
経営者として活躍している方や、これから経営者になりたいと考えている方が2級以上を取得していると十分だと言えます。
簿記のスキルが経営者に役立つのは、帳簿に記帳する実務的な内容ではなく、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を見て経営状況を判断するスキルを養うことができます。
例えば自社が決算時に作成した財務諸表を確認した時に、簿記に関する知識が何もない方が見てもあまり理解できないはずです。
単純に数字だけを確認して、間違いないかを判断するのに留まる可能性が高いです。
きちんと簿記の知識を持っている方が財務諸表を見ると、お金の動きを読み取ることができ、経営戦略に活かすことができます。
取り扱っている商品のうち、利益を出している商品はもっと力を入れるべきとか、なかなか利益が出ていない商品は諦めるなど様々な戦略を確認できるようになります。

経営者である以上、自社のお金の流れをきちんと掴むことができなければ、業績を伸ばそうと思ってもどんな対策が必要なのかが見えてきません。
専門家にアドバイスを求めることも大切ですが、ある程度は自分で判断できなければ本当の意味で良い経営者とは言えません。
簿記の勉強は決して難しいものではないため、より良い経営スキルを習得するためにもぜひチャレンジしていただきたいと思います。

効率良く勉強する方法

簿記に関するスキルを習得したいけど、仕事が忙しくて勉強する暇がないという方も多いはずです。
どちらかと言えば、簿記で学習する内容は専門の担当者に任せても良い実務レベルの内容が多いため、経営者にとって必要とされるスキルはほんの一部でしかありません。
全ての内容を学習しようとすると大変なので、テキストや参考書を時間がある時に読みながら問題を解く練習をしてください。
何度も練習問題を解いているうちに、簿記のコツを掴むことができるようになります。
最終的に財務諸表を読み取る力が身につくまでにはある程度の期間が必要になりますが、集中して学習する時間を毎日1時間くらい確保できれば、半年ほどで2級レベルのスキルを習得できるはずです。