田中良和

GREE創設者

今回はGREE創設者の田中良和を紹介します。国内で最初のSNSサービスGREEを展開する会社の社長で年齢はまだ20代。大学を卒業してからソニーに入社をするのですが、1年で設立間もなかった楽天に転職をします。そこで4年半働くのですが、自分で開発をしたGREEを引き下げて起業しました。大きな企業にとどまらずに、自分で事業を切り開く道を選んだ理由を田中氏は、「急成長する組織に身をおくことによって自分も成長実感を得られるから」と答えています。若いうちに若いなりの価値をどこにおいて注ぎ込むのか、それが大きな問題となっているみたいです。

紹介:http://corp.gree.net/jp/ja/corporate/vision/

楽天への転職、これは大手からベンチャー企業への転職ということで不思議がる人も多いかもしれませんね。もともとソニーを選んだのは大きな会社のほうが大きなプロジェクトに携わることができるという気持ちからだったようですが、実際入ってみるとそうではないことに気がつきました。それは単純な思い込みで。そして新しいことにチャレンジしたいのであれば、ベンチャーのほうが取り組めるということに結論が達し、設立間もない楽天へ転職をすることにしたようです。ベンチャーはリスクが大きいのではという周囲の思いをよそに、本人はベンチャーのリスクが何なのかわからなかったようです。

ベンチャーで可能性を見つける

自分の前の世代にとってイケてるビジネスマンは商社マン、大手企業のサラリーマンでしたが、ネットバブルの興隆により流れは変わったのです。これまではすごい人でも年収が一千万から二千万の世界が、同世代で自分のやりたいこと社会のためになることをしつつ億単位のお金を稼いでいる人もいる人が登場してきたので、ベンチャー企業のほうがやりがい、可能性を見出していたようです。そして楽天での4年半はオークション、ブログサービスの立ち上げに携わっていたので、自分の考えも自分で言えて短時間でいろいろなことを見につけたそうです。そしていくつかのサービスを立ち上げたときに、これからはこれ以上やっても繰り返されるだけだと思ったときに、自分で起業することを思い立ったのだとか。

そしてちょうどそんなときに自分が提案したサービスの立ち上げが経営会議で不採用になるということがあり、それが契機になったといいます。挫折からのチャンスということですね。