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経営労務コンサルタント

経営労務コンサルタントとは

経営労務コンサルタントは、企業の中の特に人事や労務、それから労働者へ支払う賃金に関する専門的な知識を持っており、これを駆使して、企業への今後の経営方針のアドバイスを行なったり経営問題の改善策を提案したりします。

さらに、セクハラやパワハラなど社内間で発生する雇用者の悩みを聞き、その解決策を提案することで、雇用者のモチベーション維持を図ります。

経営労務コンサルタント社会的信頼性の高い資格で、専門性も高いため、経営労務コンサルタントの資格を有する人材をほしがる企業は多いと言えます。

受験の流れ

経営労務コンサルタントの資格は、一般財団法人日本経営教育センターによって運営されている民間資格です。合格者は資格登録手続き申請が必要で、年会費が発生します。

民間資格とはいえ受験資格に制限があり、「補」では、経営労務に関する講座を修了した者あるいは3年以上の実務経験がある者など10項目の条件に該当しなければ試験は受けられません。さらに、20歳未満の場合、資格が付与されないといった年齢制限も設けています。

「正」の場合、27歳以上を対象に資格が与えられ、「補」の研修会を修了した者や有料面接などの、より上位の指導業務を2年以上の行ってきた者など13項目の中から該当しなければ受験資格はありません。

試験内容は、「補」では論文形式で「労務管理に関する改善事例又は改善策」の内容から出題されます。「正」では、論文形式で5つのテーマから任意に選択1つを問題に回答します。さらに面接試験があります。受験申込期間や試験回数は特に定まっていません。

また、受験料は「補」は5000円、「正」では10,000円必要で、その他の受験に関する情報は公表されておらず疑問点は日本経営教育センターへ問い合わせる必要があります。

勉強時間

経営労務コンサルタントの資格では、試験内容は公表されていますが、合格率や勉強時間の目安にできるものはありません。経営労務コンサルタントに関する参考書も少ないため、独学での勉強は困難と言えるでしょう。

しかし、日本経営教育センターでは資格のための講習や講座を開催しているので、勉強する際は、セミナーへ参加することをおすすめします。

資格取得後の活かし方

従来とは変わって、現在の経営は人事や労務、それから賃金の計算など労働者との向き合い方が重要視されています。それらの専門的知識を有した人材は、企業に有益な存在となるでしょう。そのため、転職や就職活動において、一目置かれる可能性もあります。

また、経営労務コンサルタント「正」の資格を持っているのであれば、独立もできます。